一口馬主 出資馬の馬体を見分けたい!走る馬の重要ポイントを解説
JMacorigh / Pixabay

わたしは現在(2019.5.7)一口馬主を初めて2年になります。

やり初めの頃は「各クラブと牧場について」や「血統」、「馬体の見方」など勉強しました。

今回は、出資馬の「馬体の見方と重要なポイント」についてお伝えしたいと思います。

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馬体の全体像

アナログな手書きで申し訳ありません 汗。

「上半身」と「下半身」に分けて後ほど詳しく解説しますが、全体像で重要なポイントは赤ペンで書いてある部分とバランスです。

全体像のバランスでは「パッと見て美しくない」アンバランスな馬は良くありません。

「走る馬」はとにかく全体のバランスが良いです。

これは慣れてくると分かるようになります。

全体像で見るべきポイント

  • 四肢でしっかりと大地を踏みしめているか?
  • 写真からチカラ強さが感じられるか?
  • 馬体の肌の質感(相馬の基本)
  • 筋肉の質感が柔らかそうか?(写真で見てわかるほど)

以上になります。抽象的な表現が多いでしょう?

これらをまとめると「パッと見てバランスが良い」に繋がります。

最高の馬体は「オルフェーヴル」

競争馬で「最高の馬体はオルフェーブルだ」と言われています。凱旋門賞2位、G1で5勝の実績もあり納得です。

ということは「オルフェーブルに似た馬体なら良い」という結論になります。

ご参考にしてみて下さい。

競争馬の理想的な上半身

競争馬の上半身について詳細に解説していきます。

競争馬にとって最も重要なのは「脚」です。

骨折すると死にいたることもあります。

「なぜ骨折したら死ぬの?」

馬の体重は4〜500キロほどあり、その体重を4本の脚で支えており、1本でも折れると他の脚の負担が大幅に増えます。

馬は立てなくなり「ずっと寝たまま」で床ずれのような感じから少しずつ腐っていきます。馬は非常にナーバスな生き物で、痛みによる「ショック死」や「衰弱死」することが多いので予後不良と判断されると早い段階で「安楽死の処置」がとられます。

なぜかというと多くの場合が「死に至る」ので少しでも苦しむ期間を短くしてあげるためですね。

以上のことから「脚」は速く走るだけでなく非常に重要なのです。

それでは細かく見ていきましょう。

つなぎ

角度が45度位が理想的。「たち気味より寝つなぎ」のほうが骨折のリスクが少なくなり良い。

管と前腕

「管」とは、つなぎと球節のあいだ、「前腕」とは球節と胸のあいだで「1対2のバランス」が理想的です。

管は長いよりも短いほうがケガのリスクが少なくなる印象で「腱」がくっきりと浮かび上がってるとなおさら良いです。

「1対2のバランス」でないと、どこかバランスが悪い写りに感じるはずです。

球節

大きいほうが良い。

胸前はないよりはある方が良い。

前から見た時に幅が狭いほうが良い。

カーブを描いてるのが良く、真っすぐな印象はよくない。

前腕上部の肘の筋肉がくっきりとラインが出てると良い。

「肩が寝ているほど走る」といわれ「つなぎと同じ角度」ならなおさら良い。

首と肩の角度が垂直が理想的。バランスが悪いと気づきます。

強い馬がゴール前で「首をしゃくって走る」のを見たことがあると思います。頭が高いと速く走れません。

競争馬の理想的な下半身

下半身では脚と腰、太ももが重要です。

細かく見ていきましょう。

腰について

「腰高は走る」と一般的に言われています。乗り味がいい馬ともいいます。

太ももについて

トモの大きさは「筋肉の容量」と考えられ、大きければ大きいほど良いです。

「横から見た面積」×「後ろから見た幅」でわかります。

尻とトモのあいだにラインがあると幅のあるトモだと理解できます。

背中について

背中が短くピリッとしているのが良い。だらしないのはバランスが悪く写ります。

背中も乗り味に関係し、例えば「背中がだらしなく、腰が低い」のは乗り手には危険といえます。乗りこなすのが難しそうじゃないですか?落馬の危険がありますね。

飛節について

飛節は大きいほうがいいです。オルフェーヴルの飛節はかなり大きくしっかりしてるのが見てわかります。

尻尾について

尻尾の毛を短く切ってる馬は「下痢しやすい」可能性があります。

下痢しやすいとなぜダメなのか?

単純に「虚弱体質」が疑われ、「精神的に神経質な可能性」もありプラス材料がまったくありません。

まとめ

サラブレッドの馬体は見てるだけで美しく強い馬ほどバランスがとれた馬体で「G1馬に不恰好な馬」はあまり見かけません。

しかしながら馬体は「車で例えるとボディー」であり肝心の「エンジン」が弱くては速く走れません。

エンジンとは?

身体能力、血統になってきます。

なので「競争馬が強い条件は血統と馬体の両方が必要である」といえます。

  • 血統=適正や能力の最大値
  • 馬体=血統を発揮するための手段の基本(発揮するためには厩舎、気性も関係する)

以上のようなイメージです。

「ボディーが完璧でも速く走れるわけではない」のがサラブレッドの面白いところであります。

奥が深いですね。

わたしが馬体について学んだのはこちらの本です。


《馬体は語る (競馬道OnLine 選書シリーズ)》

今回の解説はわたしの個人的な見解が多いので、興味があればご自分で確認し、あなたのロジックを作るのも一口馬主の楽しさですね。

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